象印の5.5合IH炊飯器、NW-VJ10-BAです。17,890円。
圧力はかからない普通のIHで、内釜は厚さ1.7mmの黒まる厚釜。年間消費電力量は79.2kWh(エコ炊飯)と書かれています。
楽天のレビューは1,331件・平均4.54。新米の時期に買い替える人が多いので、レビューを上から100件ほど読んでみました。褒められている場所と、引っかかっている場所がはっきり分かれていました。
象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VJ10-BAの要点
- 17,890円。5.5合炊きで4.1kg、年間消費電力量79.2kWhは1日あたり約6.7円です。
- 30時間の「うるつや保温」が評価の中心。翌日でも黄色くならないという声が続きます。
- 内釜にご飯がこびりついて落ちにくいという指摘が複数あります。圧力IHではありません。
炊飯器は、壊れてから慌てて選ぶことになりがちです
うちの炊飯器も10年目で、そろそろだろうと思いながら使っています。レビューを読んでいると「10年使って壊れた」「14年使用して壊れた」という書き出しがとにかく多い。そして壊れてから翌日に届く商品を選ぶ、という買い方になります。
今の炊飯器は、圧力IHと普通のIH、マイコンの3つに大きく分かれます。値段は7,980円から76,780円まで、ちょうど10倍の開きがありました。上の価格帯は土鍋コートの釜や圧力の段数で差をつけています。
この記事で見るのは、圧力なしのIHで17,890円のもの。価格帯としては真ん中より少し下です。レビューを読んでいくと、この価格で何を買っているのかがはっきりしてきました。
結論:炊きたての味より、朝炊いて夜まで置く家に向いた炊飯器

象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VJ10-BA
17,890円レビューでいちばん多かったのは保温の話でした。「30時間たっても美味しいです。
保温機能を使う人にはとてもおすすめです」「保温でご飯が黄色くなりません。味の劣化があまりないです」。
象印はこれを「うるつや保温」と呼んでいて、底センサーで火加減を調整して水分の蒸発を抑えると説明しています。家族の食事時間がずれる家なら、ここがいちばん効きます。
一方で、炊きたての味そのものについては正直な書き方も見つかりました。「炊きたてはやっぱり値段の高い釜が分厚い炊飯器のほうが美味しく炊けるけど保温機能がすごい」。
この価格帯の性格をよく言い当てている一文だと思います。圧力IHではないので、もちもち感を求めて買うと期待とずれます。
気になるのは内釜です。「釜に米がこびりつくのが残念な点。
しゃもじでサクッととれない。スポンジで軽く水洗いするだけでは、へばりついた米がとれない」という具体的な指摘がありました。
同じ趣旨の声が複数あります。毎日洗う道具なので、ここは値段より効いてくる部分かもしれません。
電気代は年間消費電力量79.2kWh(エコ炊飯)という表記から計算できます。1kWh31円として年間約2,455円、1日あたり約6.7円。
省エネ基準達成率は111%(目標年度2008年度)と書かれています。炊飯器の電気代は保温時間で変わるので、30時間保温を毎日使えばこの数字は上振れします。
- 向いている人
- 朝炊いて夜まで保温する家
- 家族の食事時間がばらばらの家
- 内ぶたを外して洗いたい人
- 日本製の炊飯器を選びたい人
- 2万円以内でメーカー品を買いたい人
- 向かない人
- 炊きたてのもちもち感を最優先する人(圧力IHではありません)
- 内釜にご飯がつくのが気になる人(指摘が複数あります)
- 玄米を頻繁に炊く人(圧力があるほうが向きます)
- 白い家電で揃えたい人(この価格の売れ筋はブラックです)
- 3合前後の小さい炊飯器を探している人
象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VJ10-BAのスペック
| 炊飯容量 | 1.0L(5.5合炊き) |
|---|---|
| 加熱方式 | 豪熱沸とうIH(圧力なし) |
| 内釜 | 黒まる厚釜(厚さ1.7mm) |
| 本体サイズ | 幅25.5×奥行37.5×高さ20.5cm(ふた開き時 高さ41cm) |
| 重量 | 約4.1kg |
| 消費電力 | 1105W |
| 年間消費電力量 | 79.2kWh/年(エコ炊飯) |
| 省エネ基準達成率 | 111%(目標年度2008年度・エコ炊飯) |
| 保温 | うるつや保温(30時間)/高め保温 |
| 主なメニュー | 白米3種・エコ炊飯・熟成炊き・急速・炊きこみ・すしめし・おかゆ・雑穀米・玄米・麦ごはん・パン・ケーキ・無洗米 |
| お手入れ | 洗える内ぶた/フラット庫内(サイドセンサー部を除く) |
| 生産 | 日本製 |
| 参考価格 | 17,890円 |
年間消費電力量79.2kWh/年から1kWh31円で計算すると、年間約2,455円、1日あたり約6.7円になります。これはエコ炊飯メニューでの数値なので、長時間の保温を毎日使う場合はこれより増えます。商品ページには後継機のNW-VK10があり、本機は旧モデルという位置づけで販売されています。

この炊飯器の特徴
■ 30時間の「うるつや保温」がいちばん褒められている
底センサーが保温に最適な火加減で温度をコントロールし、水分の蒸発を抑えて30時間までおいしく保温すると説明されています。レビューでは「30時間たっても美味しいです」「保温でご飯が黄色くなりません」という声が並びました。長時間保温しない人向けに「高め保温」メニューも別に用意されています。
■ 熟成炊きは、甘み成分が約2.3倍という数字を出している
時間をかけて水に浸し、芯まで吸水させてから炊くメニューです。商品ページには、白米ふつうの溶出還元糖量0.084mg/gに対して熟成炊きは0.194mg/gで約2.3倍、という数値が東京農業大学調べとして載っています。数字の出所が書かれている珍しい例なので、そのまま引きました。
■ エコ炊飯の評価は分かれる
「エコ炊飯でも十分おいしく炊ける」という声と、「エコ炊飯で炊いたら美味しくなくて後悔しそうになったけど普通で炊いたら美味しく炊けました」という声の両方がありました。年間消費電力量79.2kWhはエコ炊飯での数字なので、普通で炊けば電気代はこれより上がります。まずエコで試して、合わなければ普通に戻す順番がよさそうです。
■ 内釜にご飯がつくという指摘が複数
「釜に米がこびりつくのが残念。しゃもじでサクッととれない。
べとべとくっつく」「若干、内釜にご飯が着きやすいと感じました」。毎日洗う場所なので、ここは体感で差が出ます。
一方で「内釜のコーティングが良く、食後の洗いも楽になり満足」という反対の声もあり、感じ方には幅があります。
■ 内ぶたが外せてフラット庫内
内ぶたをはずして洗えます。庫内はフラット(サイドセンサー部は除く)で、ごはん粒や汚れをひと拭きでとれる作りです。
しゃもじとプッシュボタンにはAg+抗菌加工が施されています。手入れの部品点数が少ないことを評価するレビューが複数ありました。
象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VJ10-BAのレビューの傾向
評価されている点
- 30時間の保温でも味が落ちない・黄色くならないという声が最多
- 10年以上使った象印からの買い替えという報告が多い
- 操作がシンプルで分かりやすいという評価
- 内ぶたが外せて手入れが楽という声
- 配送が早かったという書き込みが目立つ
不満として挙がる点
- 内釜にご飯がこびりついて落ちにくいという指摘が複数
- エコ炊飯だと味が落ちるという声
- 過去モデルで内釜の塗装が4〜5年で剥がれたという報告
- 炊飯中の音が気になるという声
- ふたを開けるときの勢いが強いという書き込み
楽天市場の商品ページに掲載されているレビュー(2026年9月19日時点・1,331件/平均4.54)のうち、新しい順に約100件を読んで傾向をまとめたものです。星ごとの内訳は商品ページに掲載されていません。
15,800円の圧力IHと39,600円のSTAN.と比べると

アイリスオーヤマ 圧力IH炊飯器 5.5合(15,800円・1,313件)
15,800円で2,090円安く、こちらは圧力IHです。レビューは1,313件・平均4.37。
圧力がかかるぶん、もちもちした食感や玄米の炊き上がりでは有利になります。ただし平均点は象印より0.17低く、圧力弁の手入れという部品がひとつ増えます。炊きたての食感を優先するならこちら、保温を優先するなら象印、という分かれ方です。

タイガー IH炊飯器 炊きたて JPW-H100K(17,800円・269件)
17,800円でほぼ同じ値段。タイガーの遠赤厚釜を使ったIH炊飯器で、こちらも日本製です。
レビューは269件・平均4.45と件数は少なめ。同価格帯で選ぶなら、保温時間の表記と内釜の厚みを販売ページで見比べるのが早いと思います。

象印 STAN. IH炊飯ジャー NW-SB10(39,600円・885件)
39,600円で2.2倍。同じ象印のSTAN.シリーズで、レビューは885件・平均4.69とこの4台でいちばん高い評価です。
デザインが四角く、キッチンに出しっぱなしにする前提で作られています。価格差の21,710円を、見た目と炊き上がりのどちらにどれだけ払うかという判断になります。
象印 IH炊飯ジャー 極め炊き NW-VJ10-BAのよくある質問
圧力IHですか。
いいえ。豪熱沸とうIHという、圧力をかけないIH方式です。圧力タイプが必要な場合は別の機種になります。
電気代はどれくらいですか。
年間消費電力量は79.2kWh/年(エコ炊飯)と記載されています。1kWh31円として年間約2,455円、1日あたり約6.7円です。長時間保温を毎日使うとこれより増えます。
保温は何時間できますか。
うるつや保温で30時間までおいしく保温できると書かれています。メニューによって異なるため、取扱説明書の確認が必要です。
内釜で米をとげますか。
レビューに「お釜で米とぎ可能という点が購入ポイント」という書き込みがありました。ただし内釜にご飯がつきやすいという指摘も複数あるので、洗い方は丁寧にしたほうがよさそうです。
置き場所はどれくらい必要ですか。
本体は幅25.5×奥行37.5×高さ20.5cmで、ふたを開けると高さ41cmになります。吊り戸棚の下に置く場合はふたの開閉ぶんの高さを確認してください。
この価格帯の炊飯器を選ぶときに見るところ
17,890円で5.5合、圧力なしのIH。年間消費電力量79.2kWhは1日あたり約6.7円です。
1,331件のレビューで最も多く褒められていたのは30時間の保温で、黄色くならない・味が落ちないという書き方が繰り返し出てきました。朝炊いて夜まで置く家には、ここがそのまま値打ちになります。
逆に、炊きたての食感を最優先するなら期待の置き方を変えたほうがいいです。レビューにも「炊きたては値段の高い釜が分厚い炊飯器のほうが美味しい」と正直に書いている人がいました。同じ価格帯に圧力IHもあるので、そこは選べます。
内釜にご飯がこびりつくという指摘は複数ありました。毎日洗う道具なので、この点が気になりそうなら販売ページのレビューを自分でも読んでみてください。逆に手入れが楽になったと書いている人もいて、ここは炊き方と洗い方でも変わる部分です。