同じ「オーブントースター」の棚に、3,280円と33,000円が並んでいます。消費電力を調べたら1000Wから1390Wで、5分焼いたときの電気代は2.6円と3.6円。
差は1回1円でした。それなら、残りの29,720円は何に払っていることになるのか。6台の数字を並べて、そこだけを見ています。
タイガー うまパントースター KAE-G13Nの要点
- オーブントースター6台は3,280円から33,000円、消費電力は1000Wから1390Wでした。
- 食パン4枚が入るのは庫内の奥行きが27.5cm以上ある2台で、朝の回転数はここで変わります。
- 5分あたりの電気代の差は約1円です。価格差はランニングコストでは戻ってきません。
3,280円と33,000円が、同じ棚に並んでいます
うちのトースターは、たしか結婚したときに5,000円くらいで買ったものです。つまみが2つあるだけの、いちばん簡単なやつ。
壊れてはいないのですが、最近パンの焼き上がりがぼんやりしてきた気がして、買い替えの候補を見はじめました。
それで固まりました。3,280円のものと33,000円のものが、同じ検索結果に並んでいます。
10倍です。冷蔵庫や洗濯機なら容量や機能でだいたい説明がつくのに、トースターは見た目のサイズがほとんど変わりません。
まず消費電力を並べました。6台のうち一番低いのが1000W、一番高いのが1390W。
5分焼いたときの電気代を31円/kWhで計算すると、2.6円と3.6円です。差は1回あたり1円。
1日1回焼いても、1年で365円にしかなりません。29,720円の価格差は、電気代では埋まらない額です。
だとすると、お金は別のところに払っています。庫内に入る枚数、温度の決め方、そして掃除のしやすさ。この3つの数字で並べ直しました。
3つの質問で、あなたに合う1台
6台並べても、台所に置けるのは1台です。3問だけ答えてみてください。
質問 1 / 3
台所仕事は、どちらかというと
質問 2 / 3
トースターで、いちばんよくやることは
質問 3 / 3
買うときにいちばん引っかかるのは
あなたに合いそうなのは

タイガー うまパントースター KAE-G13N
7,480円7,480円で庫内30×27.5×10cm。食パン4枚が入る2台のうち安いほうで、高さ10cmはグラタン皿もパイも通ります。30分タイマーは6台で唯一です。火力が強いので、最初の数回は横で見ていてください。
あなたに合いそうなのは

アラジン グラファイト グリル&トースター AGT-G13B(4枚焼き)
22,220円22,220円。庫内の奥行き28.5cmは今回いちばん広く、4枚を並べても余裕があります。グリルパン3点が付くので、魚やノンフライ調理までここに寄せられます。4.7kgと奥行き35.5cmの置き場所だけ先に確保してください。
あなたに合いそうなのは

アラジン グラファイト トースター AET-GS13B2(2枚焼き・2026年モデル)
12,980円12,980円。4枚焼きと同じ立ち上がりの速さのまま、3.4kgまで軽くした2枚焼きです。2026年モデルで焼き網が外れるようになり、掃除が楽になりました。1〜2人ぶんの朝食ならこれで足ります。
あなたに合いそうなのは

バルミューダ ザ・トースター K11A
33,000円33,000円。温度を自分で決めず、パンの種類でモードを選ぶタイプです。毎回5ccの水を入れる手間は要りますが、焼き加減を考えなくてよくなります。高さ20.9cmで吊戸棚の下にも収まります。
あなたに合いそうなのは

コイズミ オーブントースター KOS-1036/K
4,019円4,019円で2.4kg、奥行き23.6cm。温度調節はありませんが、上面560W・下面440W・両面1000Wの切替があります。グラタンの表面だけ焦がしたいときは、この切替のほうが早いです。
あなたに合いそうなのは

COMFEE' オーブントースター CF-CD083
3,280円3,280円で80〜230℃の無段階温度調節。今回の最安で、数字で焼き加減を決められる唯一の1台です。奥行き19.8cmでどこにでも置けますが、ダイヤルが硬いという声は覚えておいてください。
点数がいちばん高かった1点を出しています。近い候補は比較表と各レビューで確かめてください。
先に、この記事が向いていない人
今回の6台は庫内の高さが8.5cmから10cmです。ケーキの型や大きめの耐熱皿は高さで引っかかります。天板2段で焼きたいなら、トースターではなくオーブンレンジの売り場になります。
本体の奥行きは19.8cmから35.5cmまで開きがあります。上位3台はどれも32cm以上で、レビューにも「レンジラックに収まるか気を揉んだ」という声がありました。奥行きが足りないと、候補は下2台に絞られます。
価格差の大半は、焼き上がりの速さと庫内の広さに付いています。週2回なら1年で100回ほど。1回あたり数十秒の差に2万円を足す計算になるので、下2台で足りることが多いと思います。
6台を並べて見えた3つの分かれ目
■ ポイント1:電気代では差がつかない
消費電力は1000W、1200W、1300W、1390Wの4種類でした。31円/kWhで5分ぶんを計算すると2.6円から3.6円です。
1日1回で1年365回焼いても、いちばん高い機種といちばん低い機種の差は365円。トースターは連続運転する家電ではないので、ここで元を取るという考え方は成り立ちません。逆に言うと、価格差はすべて焼き方と使い勝手の代金です。
■ ポイント2:食パン4枚は庫内の奥行きで決まる
庫内の奥行きは17.5cmから28.5cmまでありました。4枚同時に置けるのは、奥行き28.5cmのアラジン4枚焼きと、27.5cmのタイガーの2台だけです。
残りの4台は2枚。子どもが2人いて自分たちのぶんも焼くと、2枚のトースターでは2回に分けることになります。朝の5分をどう見るかで、ここは値段以上に効いてきます。
■ ポイント3:温度を数字で決められるかどうか
無段階の温度調節が付いているのは4台。80〜250℃、100〜280℃、80〜230℃と範囲が違います。
コイズミだけは温度のつまみがなく、上・下・両面の3段階切替と15分タイマーだけです。安いから悪いという話ではなく、グラタンの表面だけ焦がすなら上面560Wの切替が効きます。自分がトースターに何をさせるかで、必要な操作系は変わります。
比較表(6商品)
価格・仕様は2026年9月18日時点の楽天市場の各商品ページの記載によります。レビュー件数と平均点も同日時点のものです。電気代は31円/kWhで、定格消費電力のまま5分間運転した場合の概算です。実際にはサーモスタットで通電が切れる時間があるため、これより低くなります。食パンの枚数は庫内寸法とメーカー記載、レビューの報告によります。
| 商品 | 加熱方式と温度調節 | 価格 | 5分の電気代 | 食パンが入る枚数 | 本体サイズ・重量 | レビュー |
|---|---|---|---|---|---|---|
![]() タイガー うまパントースター KAE-G13Nタイガー魔法瓶 |
トリプルヒーター/無段階80〜250℃ | 7,480円 | 約3.4円(1300W・5分) | 4枚(庫内30×27.5×10cm) | 35.4×34.4×24.2cm・4.2kg | 3,834件・4.47 |
![]() アラジン グラファイト グリル&トースター AGT-G13B(4枚焼き)アラジン(日本エー・アイ・シー) |
グラファイトeヒーター/無段階100〜280℃ | 22,220円 | 約3.6円(1390W・5分) | 4枚(庫内31×28.5×9cm) | 36×35.5×25cm・4.7kg | 2,851件・4.77 |
![]() アラジン グラファイト トースター AET-GS13B2(2枚焼き・2026年モデル)アラジン(日本エー・アイ・シー) |
上グラファイト+下石英管/無段階100〜280℃ | 12,980円 | 約3.1円(1200W・5分) | 2枚(庫内31×23.5×8.7cm) | 35×29.5×23.5cm・3.4kg | 1,770件・4.77 |
![]() バルミューダ ザ・トースター K11Aバルミューダ(BALMUDA) |
スチーム+マイコン式温度制御/5モード | 33,000円 | 約3.4円(1300W・5分) | 2枚(19cmのピザが1枚) | 35.7×32.1×20.9cm・4.1kg | 2,406件・4.73 |
![]() コイズミ オーブントースター KOS-1036/Kコイズミ(小泉成器) |
上下ヒーター3段階切替/温度調節なし | 4,019円 | 約2.6円(1000W・5分) | 2枚(庫内26×17.5×8.5cm) | 36×23.6×19.4cm・2.4kg | 1,228件・4.41 |
![]() COMFEE' オーブントースター CF-CD083コンフィー(COMFEE') |
上下石英管各1本/無段階80〜230℃ | 3,280円 | 約2.6円(1000W・5分) | 2枚(庫内幅26×奥行19.3cm) | 36.4×19.8×20.7cm・2.7kg | 454件・4.33 |
価格は2026年9月18日時点の楽天市場での参考価格です。商品名をタップすると販売ページに移動します。
商品ごとのレビュー

■ 7,480円。食パン4枚が入る2台のうち、安いほう
庫内は幅30×奥行27.5×高さ10cmで、6台のなかで高さがいちばんあります。レビューには「ギリギリだけど食パン4枚焼けるよ」「冷凍ピザを1枚丸ごと入れる事ができた」という報告がありました。
温度は80〜250℃の無段階、タイマーは6台で唯一の30分。パンくずトレイが付いていて、掃除は楽なほうです。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- 22,220円のアラジン4枚焼きと同じ「4枚入る」を7,480円で満たします。庫内高さ10cmでグラタン皿やパイも入り、30分タイマーなので焼き芋のような長い加熱にも回せます
- △ ここは気になるところ
- 火力が強く、レビューでは「うっかりすると焦がしてしまう」「温度設定と時間を間違えるとすぐ真っ黒こげ」という声が目立ちました。ダイヤルが小さくて回しにくいという指摘と、サーモスタットが働くと復帰に時間がかかるという報告もあります
- こんな方に向いていると思います
- 家族ぶんをまとめて焼きたいが、2万円は出したくない人

■ 22,220円。庫内の奥行き28.5cmと、グリルパン3点
庫内は幅31×奥行28.5×高さ9cmで、今回いちばん広い庫内です。0.2秒で発熱するとうたうグラファイトヒーターで、レビューでも「タイマーをひねった瞬間に熱くなり、2分もしないで焼けました」という書き込みが並びます。深型・浅型のグリルパンとグリルプレートが付き、1390Wは6台で最大でした。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- 4枚同時に焼けて、予熱を待たずに始められます。グリルパン3点が付くので、魚やノンフライ調理までトースター1台に寄せられます。焼き網の枠ごと持ち上がる構造になり、旧型より庫内を拭きやすくなったという声があります
- △ ここは気になるところ
- 「温度調整難しいです。食パンが焦げたり、焦げ目がつかなかったり」というレビューが複数ありました。「側面全てがフラットではないので、庫内の掃除が面倒」「扉の締まりが甘いからか煙が凄い」という指摘も。本体4.7kgは6台で最も重く、奥行き35.5cmは置き場所を選びます
- こんな方に向いていると思います
- 4人ぶんのトーストと、グリル調理まで1台でやりたい人

■ 12,980円。立ち上がりの速さだけ残して、3.4kgまで軽くした2枚焼き
4枚焼きから庫内の奥行きを5cm削って、本体を4.7kgから3.4kgに軽くしたモデルです。上がグラファイト、下が石英管で1200W。
平均4.77は4枚焼きと同じ数字でした。2026年モデルで焼き網が取り外せるようになり、レビューでも「網の目が細かくなりもう隙間から落ちる事もなくなりますね」と書かれています。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- 上位機と同じ立ち上がりの速さを12,980円で買えます。焼き網が外れて洗えるので、庫内の掃除は6台のなかでも楽なほうです。「妙にサーモスタットがきいてすぐ切れる」不満が出ないという声がありました
- △ ここは気になるところ
- 庫内の奥行きは23.5cmで、食パンは基本2枚です。上下ヒーターの切替はありません。「焼けるまでが早いので見ておいた方がいい」「最初のうちはよく見ておかないと焦がしてしまう」という注意がレビューに繰り返し出てきます
- こんな方に向いていると思います
- 1〜2人ぶんの朝食が中心で、掃除の手間を増やしたくない人

■ 33,000円。5ccの水を毎回入れる、いちばん高い1台
6台で唯一、つまみで温度を決めないトースターです。トースト・チーズトースト・フランスパン・クロワッサンの4モードと、170/200/230℃のクラシックモードから選びます。
付属の5ccカップで毎回水を入れ、スチームと温度制御で焼き分ける仕組み。本体の高さ20.9cmは今回いちばん低く、吊戸棚の下にも収まります。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- パンの種類ごとにモードが決まっているので、温度と時間を自分で当てにいく必要がありません。レビューには「冷凍焼けしていた食パンが美味しく蘇りました」「耳まで柔らかく、しかし焼き色はしっかり」という書き込みがありました。お手入れもしやすいという声が複数あります
- △ ここは気になるところ
- 33,000円は最安のCOMFEE'の約10倍です。「水を入れないで焼いてみたけど普通のトースターと変化は感じられなかった」というレビューがあり、毎回の給水が前提になります。受け皿(トレイ)は付属せず、そこを不満に挙げている人がいました
- こんな方に向いていると思います
- 毎朝パンを食べていて、焼き加減を機械側に任せたい人

■ 4,019円。温度調節はないが、上・下・両面を切り替えられる
温度のつまみがなく、両面1000W・上面560W・下面440Wの切替と15分タイマーだけの構成です。本体2.4kgは6台で最も軽く、奥行き23.6cmで置き場所を選びません。
庫内は幅26×奥行17.5cmなので、冷凍ピザは14cmまで。レビューには10年使ったという買い替えの報告がいくつもありました。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- 4,019円で上・下・両面が選べます。グラタンの表面だけ焦がしたいときに上面560Wが効く、という使い方をしている人がいました。パンくずトレイ付きで、構造が単純なぶん長持ちしているという声が目立ちます
- △ ここは気になるところ
- 温度を数字で決められません。「1000Wで強いので油断するとパン、フライは焦げてしまいました」というレビューがありました。焼き網は外せず拭き取りになります(2025年10月2日以降の後継機種で取り外し可能になったとページに記載)。網の目が広く、半分に切ったパンが落ちそうという指摘もあります
- こんな方に向いていると思います
- トーストとグラタンだけできれば十分で、置き場所が狭い人

■ 3,280円。この値段で80〜230℃の無段階温度調節が付く
6台で最安の3,280円ですが、温度は80〜230℃の無段階で決められます。上下に石英管が1本ずつ、消費電力1000W、15分タイマー。
焼き網・受け皿・くず受け皿の3点が付きます。本体の奥行き19.8cmは6台でいちばん短く、レビューにも「軽くて設置が楽でした」という声がありました。
- ◎ ここがいいなと思ったところ
- 3,280円で温度を数字で指定できるのはこの1台だけです。「食パンからクロワッサンまで温度変えてトースト」という使い方が書かれていました。受け皿とくず受け皿が別で付くので、油の落ちるものを焼いた後の掃除も分けられます
- △ ここは気になるところ
- 「温度のダイヤルが少し重いのと、数字が見にくい」「ダイヤルつまみが少し硬いので少々力が要ります」という指摘が複数ありました。庫内の奥行きは19.3cmで、ピザは半分に切る必要があります。レビュー454件は6台で最も少なく、判断材料が他より薄いです
- こんな方に向いていると思います
- 予算1万円以下で、焼き加減は自分で決めたい人
うちの事情ごとに選ぶなら
4枚を2回に分けて焼きたくない
庫内の奥行きが27.5cm以上あるのは2台だけです。22,220円のアラジン4枚焼きか、7,480円のタイガー。
14,740円の差は、庫内の広さ0.5cmぶんではなく、予熱なしの立ち上がりとグリルパン3点の代金だと考えてください。
タイガー うまパントースターを見る →奥行き25cmの棚に載せたい
本体の奥行きは、COMFEE'が19.8cm、コイズミが23.6cm。上位3台は32.1cmから35.5cmあります。
冷蔵庫の上やレンジラックの段に載せるなら、まずメジャーで奥行きを測ってから候補を絞るほうが早いです。
COMFEE' CF-CD083を見る →庫内の焦げをためたくない
焼き網が外れて洗えるのは、アラジンの2枚焼き(2026年モデル)とバルミューダです。コイズミは網が固定で拭き取りになります。
アラジン4枚焼きは枠ごと持ち上がりますが、側面がフラットでないぶん拭きにくいという声がありました。
アラジン 2枚焼きを見る →まとめ:29,720円は、枚数と手間に払っている
6台の消費電力は1000Wから1390W、5分焼いたときの電気代は2.6円から3.6円でした。1日1回で1年365回焼いても、差は365円です。
3,280円と33,000円の差額29,720円は、電気代のほうから返ってくる性質のお金ではありません。
実際に差が出たのは枚数と温度の決め方でした。食パン4枚が入るのは庫内の奥行きが28.5cmのアラジン4枚焼きと、27.5cmのタイガーの2台。
温度を数字で決められるのは4台で、コイズミは上・下・両面の切替だけです。バルミューダは逆に、温度を自分で決めない方向に振っています。掃除も同じで、焼き網が外れて洗えるかどうかが分かれ目でした。
うちの場合、朝に焼くのは3枚です。そう考えると7,480円のタイガーが素直な候補で、掃除の続かなさを正直に見積もるならアラジンの2枚焼きも捨てがたい、というところで止まっています。
33,000円の1台は、パンを毎朝食べていて焼き加減を考えたくない人のための買い物だと思います。少なくとも、電気代を理由に選ぶ家電ではありませんでした。